1994年「竹取物語」8分 +メイキング7分


1994
  『竹取物語』    7分50秒
 








画面をクリックすれば再生します。

1998年 第37回 日本SF大会第1回インディーズ映像大賞
        最優秀賞受賞作品


 AVアイドル新堂有望が現代版「竹取物語」に挑戦!
当時の福岡市天神の街をミニチュアで完全再現した野心作w!
(メイキングはここの一番下にUPしています!)

ストーリー
月から飛来した謎の光は竹取り男と戦い続けている・・・。そして、竹の中から光る女の子が出現。彼女はすくすくと成長し、翌日にはもう大人になっていた。
すくすくと大人になった彼女はその夜、すくすくと大きくなって・・・
という福岡の、かぐや姫の物語・・かな。

監 督   吉村文庫
撮 影   大坪 弘
出 演   新堂有望、松清貴樹
特 美   島津典史
造 型   原 俊生

 
ウルトラマン大好きの吉村文庫がどうしてもどうしても巨大ヒーローものを作りたいという一心で製作した作品。とにかく力入っています。

ここまでの作品で、吉村文庫は1作に約100万円を使ってきましたが、ここでついに制作費がどーんと跳ね上がり230万円。もちろん、自主制作なのでスタッフ、キャスト等ほぼノーギャラが前提なのに、撮影の実費だけでこれだけかかってしまいました。映画の関係者が言うにはギャラをちゃんと払ったらおそらく1000万円かかるだろうということでした。ww

当時テレビ朝日の「ギルガメッシュナイト」などの出演でもお馴染みだったAV女優の新堂有望さんを東京から招き、大日本印刷のCM撮影スタジオを徹夜で借り切り、福岡市中央区天神の正確なミニチュアセットも作って、ナイトシーンはかなり凝った照明を使い、クレーン車もステディカムも使い…今考えると、やりたいことみんなやりましたって感じです。

しかし、この時点で私は社会人だったのでかなり忙しい仕事の合間を縫っての監督。撮影はたった3日間でした。

ビデオで特撮は駄目だと言われていた時代でした。しかし今になって改めて観るとビデオ独特のクリアな画面がなかなかいい効果をだしているのではないかと思います。

しかも今ではプロでもなかなかこのようなミニチュア特撮はやらなくなってきています。(いまや巨大化映画のほとんどはCGもしくは実写合成ですしね)
 
なぜ女性の裸を街に立たせたか・・という元々の発想は、ウルトラマンを描いている漫画家居村慎二さんが何かの雑誌で「実はウルトラマンを書くとき女性の体を描くように美しく描く」のようなコメントがあり、それが大きな印象となってこの企画が始まったのでした。

ウルトラマンが好きな人が自主制作を作ると、どうしても「なんとかマン」など本家の「マネ」にしか、ならないところですが、それを打破しようとして作った作品でもあります。もちろん、ビルの間に立つ巨大な女性、それがウルトラマンです!
奇しくも円谷英二が生前作りたかったという企画も「竹取物語」!!
なんと深い因果で結ばれて…ないか。

1995年 第18回 東京ビデオフェスティバル 佳作(大林 宣彦 他選)受賞辞退作品・・ありゃりゃ


わずか3日間で撮影された「竹取物語」の完全密着メイキングをご覧ください。




<br />