2012年「雨女」20分+3Dメイキング13分



2012年「雨女」と「3Dメイキング」
2012年6月完成
2012年6月1回だけ本編のみ劇場上映(中洲大洋劇場・シンシアラスター新作映画のプレミアム上映のおまけとして)
ストーリー
生まれてからずっと、ことあるごとに雨が降るという水音(みね)。ある日水音の父親が水を使った新兵器製造に抵抗したため暗殺されてしまう。悲しみに暮れる水音。水音はこのショックから彼女の周囲だけスポット的に雨が降る「雨女」になってしまった。父親の仇を打つため流水工業社長宅に向かう水音。しかし社長を守る5人の刺客が彼女を襲う。大雨だけが味方の水音の運命や如何に。

吉村文庫初のフルハイビジョン実写特撮アクションコメディ作品。
「雨女3Dメイキング」はこの文章の一番最後に貼り付けています。


作品制作の経緯

 企画始動は2005年「深い衝撃」完成直後から。このときはハイビジョン機材も高価でレンタルでも手が届かない状態。編集機材もこの世にほとんどない状態でした。(「深い衝撃」はこういう理由で泣く泣くSDになりました)それからわずか7年後。なんと家庭用ハイビジョンカメラは当たり前になり、編集も中級ノートパソコンでも可能という夢のような時代になってしまいました。こうしてフォーマットは劇場公開、大スクリーンでも耐えられるハイビジョンで製作することになりました。

 2009年「皆様の安全が一番」完成後、具体的に撮影準備がスタート。この頃からアクション監督のシンシアラスターさん、ヒューマンの中川さんと頻繁に会合を開き実現を目指しました。撮影はもちろん1988年「ぼくらのヒーロー」からずっと吉村文庫作品を撮り続けている大坪さんです。

 最も難航したのが主人公の選定。自主映画なのでノーギャラ前提。ずっと雨に濡れながら、芝居ができてさらに美人でかわいいというハードな条件。その高いハードルを越えて選ばれたのが松島優美さんです。素晴らしい女性です。
 アクションは庵野秀明監督映画「キューティハニー」のアクション監督で、アジアの超アクションスターであるシンシアラスターさん。「深い衝撃」に引き続き作品のアクションを作り上げていただきました。しかも撮影直前に中国でご自身の映画出演があるにもかかわらずこの厳しいアクション全体をまとめていただいて本当に感謝感激です。

「雨女」は自主映画ですが現場撮影スタッフが全部で40人以上という大規模なもの。撮影場所の周辺住民への協力通知、警察、消防など、許可関係だけでも膨大なものになります。今回は劇場映画を数多くこなす福岡フィルムコミッションの協力が大きな力になりました。
 
今回の撮影キーポイントはもちろん「雨」ほぼ全カット雨がらみなので1カット1カット、撮影は大変なことになりました。通常の撮影のほぼ倍の機材と人員が必要になりました。特に今回はリアリティ重視で合成で雨を降らすことは極力避け出来る限り現場で雨を降らせて撮影しています。

そのため主演の松島さんは常に「照明OK」「スモークOK」「雨OK」「カメラ回して」まで待って初めて演技を始めるのです。ずぶ濡れになりながら撮影を待つ松島さん。撮影のラストカットで倒れてしまうのも当たり前です。本当にごめんなさい。

画面には常に雨が必要になるので、撮影場所には常に4トンの散水車が2台待機。場合によっては2台一斉に放水。狭い画角撮影の時には交代で水を調達に行きます。問題なのが、その水の調達。道路に水を撒くのとは訳が違い、必ず人に浴びせるために、近くの川から不衛生な水を取り込むことが出来ず、限りなく飲料水に近い奇麗な水が必要でした。天然水の会社、キャンプ場や家族温泉、そして市役所などの役場関係にも協力していただきました。
結局この作品では合計100トンの水を使用しています。つまり4トン散水車が25回水場と撮影現場を往復しているのです。

この水の担当をしたのがアクション監督でもあるシンシアラスアー率いるラスタープロを中心としたメンバー。シンシアさんはアクションと同時に放水監督として大活躍。慣れない作業、本当にありがとうございます。

ラスボス流水嶺峯は福田建次さん。マニア的にはウルトラマン80のスーツアクターとして有名。現在は福岡のテレビのメインMCをいくつも務める、福岡ローカルの超有名人です。久しぶりのアクションもちょっぴり披露しています。現在は福岡県中間市の市長です!!おめでとうございます!

その衣裳(戦闘服)の字を手掛けたのは美術家の半田さん。1994年「竹取物語」1998年「シンデレラ」2001年「くらやみ教習所」のメインタイトルに引き続きお願いしました。嶺峯の戦闘服のイメージは日本語が大好きな外国人。このためにデザインを起こしてもらった特注の生地の白い服に黒染料で直接書いていただきました。雨女タイトル、入学式の看板など画面上で見える文字全般を担当です。

今回は結婚式や運動会などでかなりの数のエキストラに強力していただきました。特に運動会は冒頭数十秒のために九州大学のグラウンドの6分の1を使て運動会映像を作っています。
照明は地元テレビ関係では有名な九州ハートス。照明監督の梅田さんは私の稚拙なイメージを大胆に解釈していただきとても美しい照明を構築していただきました。4日間常に電源車が伴う大掛かりな照明です。

特殊美術は吉村文庫作品でいつも東京からかけつけてくれるイフェクツの戸上さん。造形、爆発、特殊メイクと八面六臂の活躍です。今回特注のウオーターガンはトリガーを引くとちゃんと放水できてしかも大型のホースも付け替え可能のスグレモノです。最期に銃を落とすカットで片面が大破してしまいました。

そして電柱や鉄骨を無償で作っていただいたのが地元福岡の造形専門家フライトギアの土井さん。よく見ると電柱に私の携帯番号がサラ金の広告として貼り付けてあるという芸コマ。リアルな造型は、はさすがプロの仕事です。

そして特筆すべきは、今回の音楽はメイキングも含めて全てオリジナルなのです。作曲はゲーム音楽などで有名なクサノユウキさん。予算の無い中できるだけ実音に近い音楽を・・とかなり困らせました。

そしてエンディングテーマは、まさかのミニスカポリス!現在のミニスカポリスのプロデューサーであ
る写真家の山岸伸先生から音楽を提供していただきました。曲はCD化されていない未発表曲。ここしか聞くことができない貴重な音源です。

この作品のメイキングは全て3Dで撮影されました。撮影は学生が担当しましたが慣れない3Dに悪戦苦闘。編集ソフトの都合でメイキングは単純なBGVですが現場の雰囲気を深く伝える非常にリアルなものになっています。ぜひブルーレイ3Dで鑑賞していただきたいです。(2D版動画は一番下にあります)

常にスタッフバスと電源車と散水車を伴い、車だけで十数台。スタッフ40人規模の撮影は小規模映画と同じ状態。ノーギャラ協力がほとんどなのに撮影実費だけで製作費が前作「深い衝撃」のほぼ2.5倍。もちろん全部吉村文庫の自費です。泣。もう二度とこんな撮影できません。

余談ですが映像に使用した食品は全て消費期限切れや食用にできなくなったものです。念のため。

(3Dメイキングは2DしかUPできなくてごめんなさい。ただのメイキングBGVになっています。)

※ところで「主人公の乳首が透けて見える」と言われたことがありますが
見えているあれは付け乳首です。シンシアさんが用意してくれました。
その辺はちゃんとしているのです!さらに念のため。






2005年「深い衝撃」12分+メイキング7分

2005年「深い衝撃」「深い衝撃メイキング」完成 
(メイキングは一番下にあります)

吉村文庫がアジアの巨星シンシア・ラスターとタッグを組んで製作したアクションムービー
シンシア・ラスターはアジア、特にフィリピンやタイで絶大な人気を誇り
街を歩くと人垣ができるほどの有名人。
アジアのアクションスターといえば千葉真一とシンシア・ラスターと呼ばれるほど
海外では超有名なのです。
特撮マニアの方には「超電子バイオマン」のファラキャットと
言った方が早いかもしれません

テレビの取材で2004年映画「キューティーハニー」のアクション監督をしていたシンシアと
知り合うきっかけがあり
その翌年、地元福岡で「深い衝撃」に協力して頂くことになりました。

たまたまなのですが
シンシア・ラスターのアクション女優生活20周年にあたり、また
吉村文庫の自主制作ビデオ第20作目にあたる作品です。
この作品はワイヤーを使わない、早回しもしないという本格アクション作品で
アクション全体を監督したシンシアの実力が噴出しています。

〇スーパー変形ロボットについて



「深い衝撃」に登場する変形人型ロボットその名はウェンディ
吉村文庫のデザイン、その画です
昔のロボットアニメに似ているのはわざとです(笑)

そして敵ロボットの名前はウルフ

下はゆう~☆氏のデザインのウルフ

ほとんどCG上でデザインしているため
紙の上の絵はこれだけなんだそうな(!)

ところで
発射したミサイルの一つにちょっと細工していますw
わかる人にはわかるマクロスファンである私の細工です。
BD解説書による作品の経緯

2004KBC「ドォーモ」内の企画「庵野秀明が萬田美子をハニーにする」という、もともとプロモーションなどの仕事で顔馴染みだった庵野秀明さんとの企画が発端。この企画は、映画「キューティー
ハニー」のキャンペーンで庵野さんが福岡に来たとき、主演の佐藤江梨子しか着たことがない本物のハニー衣装を持ってきてもらって、映画に出演したアクションチームを使って、アクション監督のシンシアラスターさんに指導してもらって、庵野さんに深夜0時から監督をしてもらって、福岡でショートムービーを撮ってもらう・・・という無茶な企画が実現しました!(これを見たい人はKBC「ドォーモ」に再放送希望のメールをしよう)

この時、なんと映画のアクション監督シンシアラスターさんが福岡に住んでいた!しかも私の自宅から車で5分のところに住んでいた!ということが発覚。
この年に改めてシンシアさんに「アクション映画を作りたい」と携帯電話でいきなり伝えたところ、その場で即快諾。予算や時間の都合でワイヤーなどが使用できなかったが映像の早回しをしない生のアクション作品が誕生しました。

生き別れの姉弟が月と地球でばらばらになり、敵味方になった2人が再会して…というストーリーがあるにはあるが、特に気にせずひたすらアクションを楽しんでもらう作品です。

画面が急に昼になったり夜になったりするのは最後のオチに起因しています。
作品を見てもおそらく分からないと思うので書いておきますが、
この作品の舞台はホリゾントに投影している、いわゆる”書き割り”の世界なのです。

昼の場面はホリゾントを背にしたとき。
夜に見える場面はそのホリゾントの逆側の風景なのです。
作品の最後に小さなステージの巨大なホリゾントの前で
しかも照明を立てている状態で戦っているのがわかるという仕組みになっています。

アクションの途中、照明が暗闇に並んでいるのが見えるのは、つまりホリゾントとは逆側
という意味なのです。
ここで言っている意味がわかりますか?
つまりこの作品のどの場面も昼と夜が混在する小さなステージの上なのです。
(夜にみえるのは月面の宇宙空間です。昼の画面はホリゾントです)

主人公のタケシは月面にあるステージを渡り歩いて姉をさがしているのです。
あまりにもめんどくさい設定なので全て説明を割愛したら、
単純なアクションものになってしまったということですww。

さて、アクションですが多種多様です。
①素手の生の格闘②棒術の格闘③足技の格闘(女子高生風のパンチラが目立ちますが
もちろん白の水着です。側面にフリルみたいなものがついているので水着というのは
はっきりわかるのですw)④海へのダイブ(仮面ライダーなどでもお馴染み。格闘では絶対に
必要ですね)⑤多人数格闘(定番ですね)⑥爆破がらみ⑦剣を使ったアクション⑧型を決めない
マジ格闘・・もうシンシアラスターさんのアクション監督ブリが堪能できます。
もラストの剣と格闘はシンシアさん自身、数年ぶりの復活記念アクションということで、
かなり気合が入っています。ラストの顔が物語っていますよね。
まさに裏話になりますが、
この作品のアクションはなにがすごいかと言うと
「何も壊していない」ところです。
普通のアクションは物が壊れることでその威力を見せるですが、
この作品ではCGで蝶を切った以外は何も壊していないのです。
それをわかって見るとシンシアラスターさんのアクション演出がいかに
素晴らしいかと言うのがよくわかると思います。

それが分かった上でメイキングをご覧ください
下にあります。約7分です。


1994年「竹取物語」8分 +メイキング7分


1994
  『竹取物語』    7分50秒
 








画面をクリックすれば再生します。

1998年 第37回 日本SF大会第1回インディーズ映像大賞
        最優秀賞受賞作品


 AVアイドル新堂有望が現代版「竹取物語」に挑戦!
当時の福岡市天神の街をミニチュアで完全再現した野心作w!
(メイキングはここの一番下にUPしています!)

ストーリー
月から飛来した謎の光は竹取り男と戦い続けている・・・。そして、竹の中から光る女の子が出現。彼女はすくすくと成長し、翌日にはもう大人になっていた。
すくすくと大人になった彼女はその夜、すくすくと大きくなって・・・
という福岡の、かぐや姫の物語・・かな。

監 督   吉村文庫
撮 影   大坪 弘
出 演   新堂有望、松清貴樹
特 美   島津典史
造 型   原 俊生

 
ウルトラマン大好きの吉村文庫がどうしてもどうしても巨大ヒーローものを作りたいという一心で製作した作品。とにかく力入っています。

ここまでの作品で、吉村文庫は1作に約100万円を使ってきましたが、ここでついに制作費がどーんと跳ね上がり230万円。もちろん、自主制作なのでスタッフ、キャスト等ほぼノーギャラが前提なのに、撮影の実費だけでこれだけかかってしまいました。映画の関係者が言うにはギャラをちゃんと払ったらおそらく1000万円かかるだろうということでした。ww

当時テレビ朝日の「ギルガメッシュナイト」などの出演でもお馴染みだったAV女優の新堂有望さんを東京から招き、大日本印刷のCM撮影スタジオを徹夜で借り切り、福岡市中央区天神の正確なミニチュアセットも作って、ナイトシーンはかなり凝った照明を使い、クレーン車もステディカムも使い…今考えると、やりたいことみんなやりましたって感じです。

しかし、この時点で私は社会人だったのでかなり忙しい仕事の合間を縫っての監督。撮影はたった3日間でした。

ビデオで特撮は駄目だと言われていた時代でした。しかし今になって改めて観るとビデオ独特のクリアな画面がなかなかいい効果をだしているのではないかと思います。

しかも今ではプロでもなかなかこのようなミニチュア特撮はやらなくなってきています。(いまや巨大化映画のほとんどはCGもしくは実写合成ですしね)
 
なぜ女性の裸を街に立たせたか・・という元々の発想は、ウルトラマンを描いている漫画家居村慎二さんが何かの雑誌で「実はウルトラマンを書くとき女性の体を描くように美しく描く」のようなコメントがあり、それが大きな印象となってこの企画が始まったのでした。

ウルトラマンが好きな人が自主制作を作ると、どうしても「なんとかマン」など本家の「マネ」にしか、ならないところですが、それを打破しようとして作った作品でもあります。もちろん、ビルの間に立つ巨大な女性、それがウルトラマンです!
奇しくも円谷英二が生前作りたかったという企画も「竹取物語」!!
なんと深い因果で結ばれて…ないか。

1995年 第18回 東京ビデオフェスティバル 佳作(大林 宣彦 他選)受賞辞退作品・・ありゃりゃ


わずか3日間で撮影された「竹取物語」の完全密着メイキングをご覧ください。




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1998年「シンデレラ」12分+メイキング7分

1998  『シンデレラ』    約12分

画面をクリックすれば再生します。


1999年 第38回日本SF大会第2回
    インディーズ映像大賞 最優秀賞受賞
   (2年連続受賞)作品


メイキングはこの下にUPしています
 

ストーリー
ブスな女の子が美人オーデイションに出場するために整形外科へ!そして美人に生まれかわった彼女は意気揚々とオーディション会場に向かう・・・。
整形外科医から「今夜の12時までにこの病院に帰って来なくてはいけない」と言われていた彼女はオーディション会場で夜の12時を迎えてしまう。彼女は一体・・・。 

吉村文庫が贈るSF特撮VTR
今回は佐々木剛 (仮面ライダー2号,一文字隼人) さんが主演だ!

 監 督   吉村文庫
撮 影   大坪 弘
主 演   佐々木剛(一文字隼人)
出 演   小泉硝子、平川千晴、榊 潤二
造 型   藤好信暁(セレソンアート工房)
C G   菊本武好

経緯
前作「竹取物語」で製作費を230万円もかけたので結構燃え尽きてしまい、毎年のように作っていた自主制作がしばらくお休み状態になっていたところでした。
なんと仕事で仮面ライダー1号藤岡弘、さんと仮面ライダー2号佐々木剛さんに同時にお会いしてダブル変身をしてもらうという今考えても絶対に不可能なテレビ企画をKBC「ドォーモ」内の企画「再会!仮面ライダー12号」で実現してしまいました。田中さんありがとう。

その仕事のあとにライダー2号佐々木剛さんに「竹取物語」のVHSを渡していたのですが、これを見た佐々木さんが「次回作に出演してもいいよ」という社交辞令のような言葉をわざわざ電話で頂きました。

なんと、それを真に受けた私が数ヶ月の準備の後この吉村文庫版ライダー製作をスタートさせたのです。

佐々木さんはこのときはまだ役者活動を休止していた頃で新潟在住。もうほとんどノーギャラ、手弁当で福岡に来て頂きました。そして至福の撮影3日間を送らせてもらいました。
ほんとうにありがとうございます。



仮面ライダーに、もともと興味がない・・とはいえやっぱりリアルタイム12号世代の私。当時ストロンガー最終4話は燃えていました。(テレビを録音しています)ww。

さて前作「竹取物語」で私なりの「ウルトラマン」=「異星から来た巨大宇宙人が星へ帰る」を作ったので、今回は「仮面ライダー」=「不完全な改造人間」をテーマに制作したのです。

例によってAV女優を東京から呼び、「ばらばらになる不完全な改造人間」を表現するためにそのAV女優本人の全身から型を抜いた精巧な人形を作るなど、またまた制作費が高騰。250万円かかりました。

なお、藤岡弘、さんとは2000年に私の監督でローカル単発テレビドラマ「たまごを産んだ少女」に特別出演していただきました。

1985年「科学情報ウドン・スパゲティ」10分

『科学情報ウドン・スパゲティ』     9分10秒


1985年 8月 完成

1985年11月 1985年全日本ビデオコンテスト優秀賞(山藤章二 選)受賞
           副賞:賞金30万円+ビデオカメラ

1991年 4月 TBSテレビ「三宅祐司のえびぞり巨匠天国」
           銀監督+3部門パーフェクト(市川森一 選)受賞
           副賞:ビデオ製品10万円相当+ディレクターグッズ

企 画   吉村文庫・増村成吾
監 督   吉村文庫
出 演   腎 慎一・田中富美子・津田みどり・紙 一重・吉村陽夫
協 力   杉原 満・中井 一・岩本義幸・西島順一・田中秀敏・柿田あゆ子・野間由美子
       吉村イツ子・楠本 修・中村孝紀・峰 修二・岡部繁佳・沖崎真継・松添涼二
       末次徹郎・工藤新一・福田千里

ストーリー
うどんとスパゲティはどちらが美味しいか、科学的な実験がはじまった。


「科学情報ウドン・スパゲティ」余談

 学生時代に作った自主制作第5作にして吉村文庫の代表作。私自身もそれを越えることができないという超傑作です。私のことをよく知る友人はこう言います。「吉村文庫はここで終わっている」。はい。私もそう思います。 


 あの知る人ぞ知る「月火水木土天海冥2テレビまんが主題歌のたくらみ」というカセットテープを一緒に作った友人の増村成吾氏と組んで作りました。

 前作のカンコーナガサキのナレーションで笑わせるというところから一歩進め、「真面目にやるが、やることが全て変」というコンセプトで製作。特に撮影前、ナレーション原稿は推敲に推敲が重ねられ、ほとんど大学の授業そっちのけで約1ヶ月もかかっている。ほとんどの部分を授業中に書いていました。ナレーション原稿とそれに沿ったコンテで計画的に撮影はすすめられ、撮影後に変更になったナレーションは「うどんのどんぶり割れませんね」のところぐらいのもの。緻密に作られている。

 やはり撮影には1週間かかりました。夏休みの撮影です。

 食事時間の実験は被験者の臂くんが本当に食べていて、本物のリアクションです。食事時間テストでは陰で2回嘔吐しています。ごめんなさい。
 耐久実験の食事以外は全部実際にやっています。(耐久実験の腐った食べ物は、実際に1週間ウドンとスパゲティを腐らせて、れを参考に小麦粉などを使って再現したもの。なにげないところも意外と凝っています。)
 
ウイキペディアにこんなサイトあるんですね。とても丁寧な解説ありがとうございます。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%91%E5%AD%A6%E6%83%85%E5%A0%B1%E3%82%A6%E3%83%89%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%91%E3%82%B2%E3%83%86%E3%82%A3

猫好きな方は見ない方がいいと思います。という書き込みもあって、確かにその気持ちも分かります。
出演しているのは愛猫ブチです。猫に使ったものは汁は沸かしていない普通の水道水で、撮影時なるべくショックを与えないようにしました。それでも、本描にとってはいい迷惑だったとは思います。
これで数十年ずっと記録と記憶に残る映像になったのでブチには本当にありがとうと言いたいです。

2009年「皆様の安全が一番」5分

2009年「皆様の安全が一番」完成
高画質版UP(この映像はエンディングがCUTされた短縮バージョンです)
あとから知りましたが本職の航空職員の方々に好評なんだそうです。w


2005年「深い衝撃」から4年。ようやくフルハイビジョンの吉村文庫作品が完成しました。しかしHD実写作品の完成にはまだ4年待たなければいけません。それはともかく

ストーリー
全日空の航空機搭乗のための注意ビデオ(飛行機に乗った時に最初に見るビデオ)の純粋なパロディ。現在もこの元ネタであるビデオは使用されているようなので比べてみるとより面白いとおもいます。
これがもとネタです
http://www.youtube.com/watch?v=ku3rQAkpLAM&list=PL851BD0910CA7673F&index=12

作品の経緯
吉村文庫の作品は最低でも10年はそのまま楽しめる・・というのがポリシーです。なので私としては製作をはじめた2006年の時点でSDフォーマットで製作するという選択肢はありませんでした。しかしまだ家庭用ブルーレイもまだ全く普及していないときです。ハイビジョンでアニメを作りたいと言うのは簡単でしたが、実際にモデリングなどをして作るのはその道のプロ菊本さんただ一人。今ではハイビジョン(HD画質)なんてなんてことないのですが、制作時点ではかなりの無理難題でした。


そもそもこのくだらない内容をなぜハイビジョンで作らないといけないのかという根本的疑問がはじめは理解してもらえませんでした。ともかく菊本さんの努力のおかげでSDのアップコンバートではなく純粋にHD製作アニメが2009年の時点て自主製作で作られました。(この頃に自主制作でのフルHDのコンテンツはほとんどなかった)全日空の元ネタのビデオはSD画質。つまりこの作品はパロディなのにそれよりもはるかに高いクオリティで製作されたのです。


この作品の音声は普通の2chステレオ収録ですがセンターに日本語。センターやや左に英語。左に韓国語。右に中国語の4か国語を左右のチャンネルにミックスしています。それぞれの字幕も下部に小さく入れていますが多分ブルーレイでないと見えない小さな文字です。ちなみにブルーレイの音声は5.1chでも収録しています。4か国の音声を左右4chに振り分けています。
今回UPしている動画はエンディングのスタッフ紹介をカットしているので追加説明します。作品中に出てくる写真の水着美女は懐かしい根本はるみさん。写真を撮ったのはあの山岸伸先生です。アイドルグラビア写真界の巨匠です。(日本でも数少ない「写真家の名前で写真集が売れる」というヒト。懐かしいところでは安田成美、持田かおり、雛形あきこ、細川ふみえ、などなど写真集は400冊を超えます。最近ではばんえい競馬の写真でも有名で帯広の観光大使でもあります)こんなどえらい人に協力していただいています。以後の作品でも大変お世話になっています。本当にありがとうございます。

1991年「HELPLESS限定核戦争」11分

1991年「HELPLESS限定核戦争」完成  10分25秒

平成 3年 5月 完成
平成 3年11月 朝日新聞社主催 
     1991全日本ビデオコンテスト
     優秀賞(影山民夫ほか選)受賞
        副賞:賞金30万円+編集機器

  
監 督   吉村文庫
撮 影   大坪 弘
特撮技術   進藤 栄
装 飾   古賀もと子・江口尚美
出 演   清正麻理子
協 力   梅田圭剛・伊藤修一・秋吉宏徳・吉村陽夫・田中雅彦
声の出演   徳永玲子・巽 孝之・富田 薫・萬 京子



ストーリー
朝起きたらまり子の部屋に爆弾が仕掛けられていた・・・どうしたらこの部屋から脱出できるのか?

余談
この撮影のためだけに賃貸マンションを無理を言って1か月だけ契約。撮影は仕事の都合で3日間でしたが、準備にはかなりの時間がかかりました。床に這わせるコードだけで2日徹夜しています。

当然映るモノは全て爆発するので他人から借りるのはNG。室内にあるものは全てこの撮影のためだけに買い揃えられたものです。普通に生活できる部屋を作るのにかなりの予算を費やしています。そんなわけでこの作品の製作費はついに100万円を突破。あまりにも人から借りることが出来ない撮影なので、当時のアシストさんの口癖は「買えばいいじゃん」でした。


ラストの煙はとある映像の仕事をしているときにたまたま出会った、消防車が来る前の火事の映像。偶然この作品を撮影したカメラマンと一緒の仕事だったので、このカットを(仕事のフリをして)撮影しました。ごめんなさい。